- ECサイト分析ツールでできること
- ECサイトで確認すべき主なデータ
- GA4とGoogle Search Consoleの役割の違い
- 売上が落ちたときの分析方法
- アクセスはあるのに購入されない場合の分析方法
- ECサイト分析ツールを選ぶポイント
- 分析を実際の改善施策につなげる方法
ECサイト分析ツールとは
ECサイト分析ツールとは、サイトへのアクセスや購入、検索流入などのデータを収集・分析し、ECサイトの状態を把握するためのツールです。
代表的なものにGoogle Analytics 4(GA4)やGoogle Search Consoleがあります。GA4では、ECサイトへの流入やユーザー行動に加え、eコマース計測を設定することで商品閲覧、カート追加、決済開始、購入、商品別収益などを分析できます。
一方、Google Search Consoleでは、Google検索での表示回数、クリック数、CTR、平均掲載順位、検索クエリ、検索流入しているページなどを確認できます。
| ツール | 主に分かること |
|---|---|
| Google Search Console | Google検索で「サイトへ来る前」に何が起きているか |
| GA4 | サイトへ来たユーザーが「サイト内で」どう行動し、購入につながったか |
| ECサイト分析支援ツール | これらのデータを整理・分析し、課題発見や改善判断を支援 |
なぜECサイトに分析が必要なのか
ECサイトの売上が落ちたときに、「SEOを強化しよう」「広告を増やそう」「商品ページを変更しよう」と、すぐ施策から考えてしまうことがあります。しかし、売上が落ちた原因によって必要な施策は異なります。
月商500万円だったECサイトが400万円になった場合でも、アクセスが20%減ったのか、CVRが低下したのか、客単価が下がったのかで打つべき施策は変わります。
分析の目的は、改善施策を考える前に「どこに問題があるのか」を絞り込むことです。
ECサイト分析で確認したい主なデータ
1. アクセス状況
まず確認するのがサイトへのアクセスです。セッション、ユーザー、新規ユーザー、流入チャネル、ランディングページ、デバイスなどを確認します。
例えば売上が減少した場合、「サイト全体のアクセスが減った」のか「特定ページだけ減った」のかでも原因は異なります。
2. 購入・コンバージョン
ECサイトでは、商品閲覧、カート追加、決済開始、購入、売上、商品別売上などを見ることで、購入までのどこに問題があるかを探します。
購入プロセスの各ステップでどこに離脱が多いかを見ることで、改善が必要な箇所を絞り込めます。
3. 商品別パフォーマンス
サイト全体だけを見ていると、個別商品の問題を見落とすことがあります。
| 商品 | アクセス | 売上・CVR | 考え方 |
|---|---|---|---|
| 商品A | 多い | 高い | 主力商品として流入維持・拡大を検討 |
| 商品B | 多い | 低い | 商品ページ改善の余地を確認 |
| 商品C | 少ない | 高い | SEOやサイト内導線でアクセス増を検討 |
4. Google検索での状況
SEOではSearch Consoleを使い、表示回数、クリック数、CTR、掲載順位、検索クエリなどを確認します。
例えば「表示回数が多い × 順位が高い × CTRが低い」なら、検索結果には表示されているもののクリックされていない可能性があります。タイトルや検索結果での見え方を見直す候補になります。
【具体例】ECサイトの売上が20%落ちた場合
例えば、先月500万円だったECサイトの売上が今月400万円になったとします。いきなり商品ページを変更するのではなく、順番に原因を絞ります。
STEP1:アクセスが減ったのか確認する
GA4でセッションを確認します。アクセスも20%程度減っている場合は、売上減少の主因が集客にある可能性があります。
次に、Organic Search、Paid Search、Direct、Social、Referralなど、どの流入経路が減ったのかを確認します。
STEP2:検索流入が減った原因を確認する
Organic Searchが大きく減少しているならSearch Consoleで、クリック、表示回数、CTR、掲載順位を前年・前月などと比較します。
→ そのカテゴリページのSEO改善を優先する、という具体的な施策候補が生まれます。
【具体例】アクセスはあるのに売れない場合
セッションは前年比110%なのに売上は前年比90%という場合、単純に「もっと集客する」だけでは解決しない可能性があります。
まずCVRを確認し、例えば前年2.0% → 今年1.4%に低下しているなら、アクセス増加よりCVR低下を優先して調べます。
次に、どの商品ページでCVRが低下しているか、デバイスによる違いはないか、カート追加まで進んでいるか、決済開始後に離脱していないかなどを確認します。
決済開始 → 購入で離脱が多い:送料・決済方法・入力フォームなどを確認
ECサイト分析ツールを選ぶ5つのポイント
1. ECサイトに必要なデータを分析できるか
アクセス数だけでなく、商品、購入、売上、流入、SEO、CVRなど、EC改善に必要なデータを扱えるか確認します。
2. GA4やSearch Consoleと連携できるか
すでに利用しているデータを活用できるツールなら、別の計測環境を一から構築する負担を減らせます。
3. ページ単位で分析できるか
商品ページ、カテゴリページ、特集ページなど、ページ単位で問題を発見できることが重要です。
4. 分析結果を改善施策につなげられるか
「データ収集 → 分析 → 課題発見 → 改善」のどこまで支援するツールなのか確認します。
5. 継続して運用できるか
高機能でも、毎週数時間の分析が必要なら少人数チームでは運用負荷が高くなります。分析時間、レポート作成、異常値確認、改善施策検討まで含めて判断します。
ECサイト分析でよくある3つの失敗
数字を見るだけで終わる
「今月のセッションは10,000でした」だけでは改善につながりません。前月からなぜ変化したのか、どのページが影響したのか、次に何をするのかまで考える必要があります。
すべての指標を追いかける
EC運営の目的は分析ではなく売上や利益の改善です。「今解決したい課題」に応じて見る指標を選びます。
分析しても施策を実行しない
分析の最終成果物はレポートではなく、次に実行する改善施策です。
ECサイト分析チェックリスト
- 売上は前月・前年からどう変化したか
- 購入数は変化しているか
- 客単価は変化しているか
- セッションは増えているか
- どの流入チャネルが増減しているか
- どのランディングページが増減しているか
- 検索クリック数・表示回数は増えているか
- 順位が大きく低下したキーワードはないか
- 表示されているのにCTRが低いページはないか
- CVRは変化しているか
- 商品閲覧からカート追加へ進んでいるか
- アクセスが多いのに売れていない商品はないか
- CVRが高いのにアクセスが少ない商品はないか
ECサイト分析をAIで効率化する「AIMGROW」
ここまで紹介した分析を人が継続的に行うには、GA4やSearch Consoleを確認し、ページごとの変化を比較して、原因を考え、さらに改善施策まで検討する必要があります。
AIMGROWは、GA4とGoogle Search Consoleの実データ、対象ページのHTMLをAIが分析し、ECサイトの改善施策を提案するマーケティング支援ツールです。
- 流入はあるがCVにつながっていないページ
- 検索順位が低下している重要キーワード
- CTRが低いページ
- 改善優先度の高い商品・ページ
AIMGROWの特徴は、単にグラフを表示するだけではなく、分析 → 課題発見 → 改善提案までをAIで支援することです。
施策の実行自体は人が行いますが、「何を・どれからやるべきか」を分かりやすく提示します。
まとめ
ECサイト分析ツールを導入する目的は、データを見ることではありません。
GA4ではサイトへの流入や購入などを、Search ConsoleではGoogle検索での表示・クリック・検索クエリなどを確認できます。これらを組み合わせることで、どの部分から改善すべきかを判断しやすくなります。
よくある質問
ECサイトの分析にはGA4だけで十分ですか?
目的によります。GA4では流入、ユーザー行動、eコマースイベントなどを分析できます。一方、検索クエリ、表示回数、CTR、平均掲載順位などはSearch Consoleで確認します。SEOまで含めて改善する場合は両方のデータを組み合わせると分析範囲が広がります。
無料の分析ツールでもECサイトを分析できますか?
はい。GA4とGoogle Search ConsoleはEC分析の基本となるデータを確認できます。一方で、データの確認、比較、課題抽出、改善施策の検討は担当者が行う必要があります。
ECサイトではどの指標を最優先で見るべきですか?
売上改善が目的なら、まず売上・購入数・セッション・CVRなど大きな変化を確認し、そこから流入チャネル、ページ、商品などへ分解して原因を調べます。
売上が落ちたら最初に何を確認すればいいですか?
まず「アクセス数」「CVR」「客単価」などに分け、どこが変化しているか確認します。アクセス減なら集客・SEO、CVR低下なら商品ページや購入導線などへ分析対象を絞ります。
分析ツールを導入すれば自動的に売上は上がりますか?
いいえ。分析ツールは問題発見や判断を支援するものです。分析結果をもとに施策を実行し、その効果を確認して改善を続ける必要があります。
ECサイトの分析・改善を、次のアクションへ。
AIMGROWのサービス内容を資料で確認するか、現在のEC運営についてご相談いただけます。